ユースケース
Google Analytics のレポートに現れる異常は、タグの問題を示す手がかりになることがあります。たとえば page view が急に大きく減少したり、特定イベントに (not set) パラメータが現れたりする場合、Google Tag Manager 内のタグ実装が正しくない可能性があります。監査を実行することで、誤って発火しているタグを特定し、修正できます。
TagCheck が特に適しているのは次のようなケースです。
- 多数のタグを運用する大規模サイト
- GTM 内に複雑なカスタムタグ設定があるサイト
- Web サイトや GTM タグの変更が頻繁なチーム
GTM と連動した自動化
GTM の shareable link を設定すると、監査を accompanied mode で実行できます。監査中は別のブラウザインスタンスで GTM Preview が開き、自動化の実行と同時にタグの発火をリアルタイムで確認できます。
タグ発火の検証
このケースでは、ユーザーはまったく発火していないタグを見つけたいと考えています。タグは data layer の内容に依存するため、失敗の原因は trigger 設定の不備や、タグ実装の誤りである可能性があります。
パラメータの検証
計測仕様に基づき、監査ではタグが正しいパラメータで発火しているかも確認できます。例:
{
"event": "add_to_cart",
"ecommerce": {
"items": [
{
"item_id": "$item_id",
"item_name": "^(?:switzerland|california)$",
"item_category": "Europe",
"quantity": 1,
"price": 200
}
],
"currency": "USD",
"value": 200
}
}
item_idはキーが存在することだけを確認し、実際の値は比較しません。$item_idはプレースホルダーとして使え、計測設計時の参照に便利ですitem_nameはswitzerlandまたはcaliforniaに一致する正規表現である必要がありますitem_categoryは厳密にEuropeである必要がありますquantityは整数1である必要があります
偽陽性 request の特定
GTM container では、タグが正しく実装されているように見えても、実際に Google Analytics に送信されるデータは期待どおりでないことがあります。たとえば、配列型パラメータを含むカスタムイベントは Google Analytics ではサポートされない場合があります。TagCheck は request を傍受し、情報を data layer に近い形式へ整形したうえで、仕様どおりかどうかを検証します。例:
{
event: 'remove_from_wishlist',
ecommerce: {
items: [
{
item_id: '$item_id',
item_name: '^(?:switzerland|california)$',
item_category: 'Europe',
quantity: 1,
price: 200
}
],
currency: 'USD',
value: 200
}
}
remove_from_wishlist の items 配列は GTM Preview では表示されても、GA4 の推奨イベントではないため Google Analytics に保存されません。この場合、監査はタグを失敗としてマークし、その理由を示します。